TAKAMIYA GROUP

3Dレーザースキャナは「購入」と「レンタル」どっちが正解?コスト・リスク・運用の観点から徹底比較

2025.12.02

3Dレーザースキャナは「購入」と「レンタル」どっちが正解?コスト・リスク・運用の観点から徹底比較

Technicalnote 技術情報

建設・土木、製造、プラント、そして文化財アーカイブまで。今や「3Dレーザースキャナ」は、正確な現況把握やBIM/CIM推進において欠かせないツールとなりました。

しかし、導入を検討する企業の担当者が必ず直面する壁があります。それが「数百万〜1,000万円クラスの機材を、購入すべきか、レンタルすべきか」という悩みです。

結論から申し上げますと、「年間を通じて毎日稼働させない限り、レンタルの方が圧倒的にコストパフォーマンスが高い」と言えます。

なぜ、多くの企業が購入ではなくレンタルを選び始めているのか? 今回は、3Dレーザースキャナの導入における「購入 vs レンタル」を、コスト、リスク、運用面から徹底比較します。そして、プロ仕様の機材を賢く利用するための選択肢として、キャディアン(CADIAN)のレンタルサービスをご紹介します。

初期投資とコストパフォーマンスの壁

まず、最大の争点は「コスト」です。

【購入の場合】
産業用の高性能3Dレーザースキャナ(例:FARO FocusシリーズやLeica RTC360など)の導入費用は、本体だけで数百万円、上位機種やソフトウェアを含めると1,000万円を超えることも珍しくありません。 これは、中小規模のプロジェクトや、単発の計測業務においては非常に重い負担となります。また、購入後は減価償却資産として計上され、固定資産税の対象にもなります。

【レンタルの場合】
一方、レンタルであれば初期投資は「0円」。必要なのは、利用期間に応じたレンタル料金のみです。 例えば、年に数回の計測業務や、特定のプロジェクト期間だけ使用する場合、購入費用を回収するには何年もかかります。レンタルなら、その費用を「経費」として処理できるため、キャッシュフローの観点からも非常に健全です。

2. 「陳腐化」のリスクとメンテナンス

3Dレーザースキャナ技術の進化スピードは凄まじいものがあります。

【購入のリスク:技術の陳腐化】
苦労して高額な最新機種を購入しても、3年も経てば「型落ち」になります。「精度が足りない」「スキャン速度が遅い」となっても、償却が終わるまでは簡単には買い替えられません。 さらに見落としがちなのが「メンテナンス費用」です。精密機器である3Dレーザースキャナは、定期的な校正(キャリブレーション)や修理保険への加入が必要不可欠。これを怠ると計測データの信頼性が失われますが、維持管理費だけで年間数十万円かかるケースもあります。

【レンタルのメリット:常に最新・メンテフリー】
レンタルサービスを利用すれば、常に「その時点での最新機種」を選ぶことができます。 「今回は広範囲を撮りたいからロングレンジモデル」「今回は狭い屋内だからハンディタイプ」といった使い分けも自由自在。 そして何より、保管場所の確保やメンテナンスの手間が一切不要です。常に整備・校正された万全の状態の機材が届くため、届いたその日から安心して計測業務に集中できます。

3. どんな企業に「レンタル」がおすすめか?

以下のいずれかに当てはまる場合、購入よりもレンタルを強く推奨します。

・使用頻度が「毎日」ではない: 月に数回、あるいは特定の現場でのみ使用する場合。
・常に最新技術を使いたい: プロジェクトごとに最適なスペックの機材を選定したい場合。
・資産を持ちたくない: 固定費を下げ、変動費として管理したい経営判断がある場合。
・失敗したくない: 高額な買い物の前に、実際の現場で使い勝手をテストしたい場合。

プロ仕様の3Dレーザースキャナを「賢く」借りるならキャディアン

「レンタルのメリットはわかったけれど、どこで借りればいいの?」
「専門的な機材だから、サポートがないと不安……」

そんな方にこそ選ばれているのが、BIM・CIM・空間計測のプロフェッショナル集団、キャディアン(CADIAN)の3Dレーザースキャナレンタルサービスです。

キャディアンのレンタルサービスが選ばれるには、明確な理由があります。

① 世界標準のハイエンド機材をラインナップ

キャディアンでは、計測のプロが現場で実際に使用し、信頼を置く「間違いのない機材」のみを取り揃えています。

・FARO FocusS 350: 最新機種ではありませんが、長年にわたり世界中の現場で高精度な計測実績を持つ信頼の標準機。最大350mの長距離計測を実現し、安定した性能で現場作業を支えます。
・Leica RTC360: 現場の時間を劇的に短縮する、超高速3Dレーザースキャナー。
・Leica BLK2GO: 歩きながらスキャンできる、画期的なモバイルマッピングツール。

これら数百万〜1,000万円クラスの機材を、必要な時だけ手元に呼び寄せることができます。

② 明瞭で柔軟な料金体系

「見積もりを取らないと価格がわからない」という不透明さを排除。 「基本料 + 1日使用料(または1週間使用料)」というシンプルかつリーズナブルな料金設定を公開しています。 例えば、高額な『Leica RTC360』を1週間レンタルする場合でも、購入費用の数十分の一のコストで利用可能です。プロジェクトの予算に合わせて、1日単位での延長も柔軟に対応します。

結論:所有から利用へ。賢い選択は「キャディアン」で。

ビジネスのスピードが加速する現代において、高額な資産を抱え込むことはリスクにもなり得ます。必要な時に、必要な期間だけ、世界最高峰の性能を手にする。それが、リスクを最小限に抑え、プロジェクトの利益を最大化する賢い方法です。

「今の現場にどの機種が合うかわからない」といったご相談も大歓迎です。キャディアンでは、初めてご利用いただく方でも安心して活用いただけるよう、現場への訪問によるサポートやお問い合わせ対応も承っております。
※別途費用が発生する場合がございます。

まずは、手軽なレンタルプランをご確認ください。

Contact us.

BIM/CIMモデリング、空間計測、機械設備・電気設備に関すること・
お困りごとがありましたら、お気軽にご連絡下さい。

arrow

line